大学は人生の夏休みといわれています。大学では遊ぶ機会も多く、学科、部活・サークルやバイト先、研究室・ゼミなど、交流の場が多いです。友達・仲間を見つけるのは社会人よりも簡単です。出会いの機会に恵まれて恋人ができる人もいます。
しかし、大学を卒業して就職すると状況は途端に一変します。職場に週約40時間(1日8時間×5日)は拘束される人がほとんどでしょう。職場以外で人間関係がないという人も多いのではないでしょうか。特に一人暮らしをしていたり、恋人がいなかったりすると、職場以外で人と話す機会がなくなるなんてこともあるかもしれません。
中小企業で勤務すると基本的に同期は数人程度です。年代層もベンチャー企業などでない限り同年代は少ないです。大企業であっても全国各地にある支店や事業所に配属されれば、普段働く場で同年代は少数となります。
要するに基本的に職場に同年代があまりいないのです。
まさに社会に出たばかりの若者は砂漠で生きているようです。
鳩麦さん「学生は、小さな町に守られているんだよ。町の外には一面、砂漠が広がっているのに、守られた町の中で暮らしている」
伊坂幸太郎「砂漠」(新潮社)
「鳩麦さんの言うその、砂漠というのは、いわゆる、社会ってこと?」
「社会って言っちゃうと、格好悪いじゃない」鳩麦さんは笑う。「町の向こう側に広がる、砂漠のほうがイメージが近いよ」
(…)「町の中にいて、一生懸命、砂漠のことを考えるのが、君たちの仕事かもよ。言っておくけどね、砂漠は酷い場所だよー」(p.227)
というわけで、同年代の友達をつくるには社外で交流するのが得策です。社外で交流できる場について何個か紹介します。
重要なのは心構えです。まずは参加してみてください。悩むのはそれからです。参加費と時間以外は何も失いません。もしそのお金を高額と思うのなら、まずは稼ぐことに注力したほうがよい段階かもしれません。
社会人サークル
学生時代にやっていたスポーツや、興味のあることに取組んでみましょう。特にデスクワークや在宅勤務が多い社会人なら、スポーツをする生活のほうが言うまでもなく健康的です。私は卓球やモルック、ボードゲームなどの集まりに参加したことがあります。
ただし、ネットワークビジネスに勧誘されることもあるので注意しましょう。
習い事教室
何か習熟したいことがあるなら習いに行ってみましょう。そして、グループレッスンを受けて他の参加者と交流しましょう。その際、その習い事が交流しやすい雰囲気であることが重要です。事前に習い事のホームページなどで確認しましょう。また、毎回同じメンバーでレッスンを受ける仕組みであれば、顔見知りになれる可能性も高いです。私は小説教室やライター養成講座などに参加したことがあります。
ボランティア
お金をかけずに参加できることがメリットです。ただし、私は参加したことがないので、詳しい実態までは不明です。参加したことがある人から聞いた話によると、学生から中高年まで幅広い年代が参加しているらしいです。
街コン・交流イベント
仲間というよりも恋人づくりが目的となりやすいが、街コンに参加すれば男女で交流できます。また、飲み会などの交流イベントも、つなげーとで募集されています。
こうした集まりに参加すると、その人が主催しているイベントや合コンなどに誘われたりすることがあります。つまり、交流の場が広がるのです。
しかし、ここでもネットワークビジネスに勧誘されることもあるので要注意です。
読書会
飲み会・街コンなどよりも手軽かつ安価に交流できるのが、読書会です。形式としては、自分が好きな本を紹介するものと、参加者全員が同じ本を読んで感想を言い合うものの2通りです。
また、ここでもネットワークビジネスに勧誘されることがあります。
ソーシャルアパートメント・シェアハウス
一人暮らしをするのではなく、シェアハウスに住むというのも一つの手です。シェアハウスと似た形態として、ソーシャルアパートメントというものもあります。ソーシャルアパートメントとは、居住者それぞれに個室がありますが、一部の設備(広いキッチンやランドリー、リビングルームなど)を共有しながら住めるところです。住んでいる建物内で交流できるので、在宅勤務が多い人に特にお勧めです。
https://www.social-apartment.com/lp2?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=sharehouse&gclid=Cj0KCQjw9rSoBhCiARIsAFOiplmerX2IQWflvx5P5yOn1RzOns2X7pnI-MGXNiAXzT9KU2jA7gHXFsIaAtqvEALw_wcB
次回の記事では、交流できる場それぞれの詳細について、体験談を交えながら紹介します。